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"アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ"を読んだ

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2009年10月 9日 14:34
  • Book

"アンティキテラの機械"、1901年、ある海綿漁師がアンティキテラ島沖で古代の沈没船から奇妙な歯車をもった金属物体を引き揚げるところから、この壮大な科学ノンフィクションは始まる。

アンティキテラの機械と名付けられた金属物体は、歯車を持った何らかの装置であったが、その物体は紀元前のものと推定され、既知の歯車を持った装置から1000年以上も前に作られたものとわかる。中世・古代史の常識とは大きくかけ離れたものであった。
そして、このアンティキテラの機械に魅せられとりつかれる人が次々に現れる。果たして何のために、どんな知識人がこのアンティキテラを作ったのか。そして、そこにはアンティキテラにとりつかれた人の数奇な人生と、アンティキテラにまつわる新発見の歴史が刻まれる。

この本では、とにかく時間スケールの大きさ、なにせ現代と古代ギリシアの間を行ったり来たりするのだから、そして、つい最近までの技術進化によってもたらされる新しい知識の連続に魅了される。
さらに、著者の類まれなる感受性と豊かな表現力によって、この科学ノンフィクションは単なるノンフィクションではなく、遥か昔の古代ギリシアへ思いを馳せる土台ともなっている。

最終的に、現在も研究は進められているものの、このアンティキテラの機械は極めて精巧に作られた、太陽や月、惑星の運航、"食"、"暦"などを計算する現存する最古のアナログコンピュータということがわかる。そして、この技術が古代ギリシアから綿々と受け継がれ、中世の時計、そして産業革命につながる礎となっていたのである。

しかし、著者はこう書いている。

だが、私の心に深く残るのは、私たちと古代人との近さではなく、遠さだ。

現代人は歯車でできた時計を用いて、そして時計を超えるテクノロジーによって、どんな古代人よりも宇宙について理解をしている。その代償として、時計によって刻まれる時刻によって少なからず自由を損ない、人工の光で、星にあふれる夜空を失った。
しかし、古代ギリシア人は、その同じ歯車を用いたアンティキテラの機械によって、その豊かな知識を表現し、天空に浮かびあがる星々の美しさと、そこに座する神々に近づく方法を追求していたのだ。

アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ
アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ木村 博江

おすすめ平均
stars極上の知的エンターテイメント
starsミステリー仕立てで面白い
stars「アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ 」の魅力
stars知的興奮を覚える一冊
stars古代との距離感

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"査察機長"

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2009年9月25日 00:59
  • Book

"査察機長"を読んだ。著者は内田幹樹氏。ANAで機長を務めていたほか、フェアリンク社でも機長を務めていた方である。

さて、"査察機長"という用語は聞き慣れない方も多いかと思うが、機長を審査する機長である。国土交通省から権限を委譲されている存在であり、要するにエライ、と書きたいところだが、査察機長は査察機長でその権限ゆえにいろいろと苦労があるようだ。(本文中にもそのような記述がみられる)

ストーリーとしては、成田(NRT)-NY(JFK)で行われる査察フライトの物語である。比較的新人の部類に入るB747-400機長の村井(往路で査察を受ける機長)、査察機長の氏原、ベテラン機長の大隅(復路で査察を受ける機長)の物語で、パートごとに、村井視点と大隅視点で記述が変わる。
内田氏のデビュー作のようなミステリーと言うわけではなく、査察を受ける村井、査察をさりげなくサポートする大隅の査察フライトの様子を、フィクションでありながらノンフィクションに近く描いている。例えば、ユナイテッド航空だとかスターアライアンスだとかANA社内用語だとかが前面に出ていて、フィクションにしてはちょっと珍しいかもしれない(普通なら出てくる航空会社を全て仮名にしている場合が多いでしょ)。もっとも面白みはそこにあるのではなく、新人機長の村井の査察フライトでの心理的緊張感などは、こちらがハラハラするくらいだし、ベテランの大隅機長の何気なく余裕な様子など描き分けがきっちりできているので非常に楽しい。

おまけに、成田離陸前からNY(JFK)着陸までの様子が緻密に描かれていて、1航空ファンとして楽しく読んだ。とにかく、元機長が書いているので、航空ファンなら一度読んでおいて損はないと思う。もちろん、一般の人にとってもコックピットという密室でどんなことが行われているのか、真剣な面もちょっと笑っちゃうようなところまで書かれていて興味深い。

なお、内田氏によるエッセイ集も出ていてこちらもオススメ。

査察機長 (新潮文庫)
査察機長 (新潮文庫)
おすすめ平均
starsフライトの様子を二人の視点から
stars飛行機の中で読むと臨場感満点
stars査察の意義とは何か
stars航空機好きは必読
starsやっと文庫化。待ってました!

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機長からアナウンス (新潮文庫)
機長からアナウンス (新潮文庫)
おすすめ平均
stars面白い部分とぼちぼちな部分があります
stars航空業界に興味がある人には、それなりに面白く読める
stars航空機パイロットの体験談
stars気軽に読めます
starsま、ひまつぶし

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博士の愛した数式

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2009年3月23日 02:24
  • Book

交通事故のために記憶が80分しか持たない老数学者(博士)と、家政婦の”私”と、”私”の10歳の息子と、数字の物語。(とそして・・・の物語)

博士はその記憶障害のために、背広にメモをべたべたと貼り付けている。”私”が仕事に訪れるたびに、博士はメモを確かめ、新たに80分しかない心のビデオテープにその記憶を記録する。
そんな二人は、”私”の誕生日(2月20日=220)と博士の学長賞の時計の刻印No.284で固く結びついている。なぜか。220と284は友愛数だからである。友愛数とはその数自身を除いた約数の和が等しい数の組み合わせのことで珍しい。

そこに博士の愛情により、”私”の息子が登場する。あだ名は博士がつけたルート(√)。ルートの頭が平らだったから、というのの他にも理由があるのだが、とりあえず伏せておこう。

そして、この3人の生活が始まる。


この小説は繊細だが、新鮮な驚きにも満ちている。”私”やルートが味わう数字(もしくは数学)の世界は、間違いなくこの世に存在するもう一つの世界である。数学者ならば「数学的実在」とかイデアと呼ぶだろうものである。そのことを博士(そして著者)は例えば”直線”を持ちだして実感させてくれる。

オススメの一冊である。ちなみにもし阪神タイガースファンだったらなお楽しめることだろう。

博士の愛した数式 (新潮文庫)
博士の愛した数式 (新潮文庫)小川 洋子

おすすめ平均
stars陳腐
stars大好きな本です。
stars世の中を数式で語れる人の物語
starsいまいち
starsなぜうけるのかわかりません?

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まだ未見だが映画化もされてます。

博士の愛した数式 [DVD]
博士の愛した数式 [DVD]寺尾聰, 小川洋子, 小泉堯史, 深津絵里

おすすめ平均
stars詩的な映画。どうも「金髪の草原」とダブるのが・・・
stars涼宮ハルヒも読んだにちがいない。
stars深津さん綺麗。
stars博士のシンプルな生き方に共鳴。
starsおとぎ話の世界

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オバマ氏の演説

新聞広告で見かけていつも使っているAmazonで調べてみたが、”オバマ演説集”がかなり売れているようだ。
本の内容は、オバマ氏の演説やCNNのレポートのCDとその完全対訳である。もっとも全文が載っているのは「基調講演」のみで他は抄訳となっているようである。


オバマ氏は非常に頭がスマートでわかりやすい英語を話すという風に聞いていたが、確かにyoutubeに上がっている「勝利演説」でも、特に難しい語句や構文を使うことなく、平易な単語で、繰り返しや、たたみかけるような英文の連続などをうまく使って、非常にわかりやすく、印象に残るような英語を話している。

この「勝利演説」を聞いて、”なんだかんだいってもやっぱりアメリカはすごいよ”と思った。正直演説を聞いて涙が出そうになった。こんな人を頂点に持てるアメリカ人がうらやましいと思った。
実際には道のりは険しいだろうが、今アメリカ、そして地球が抱える問題(戦争、貧困などなど)に対して、オバマ氏のもとでだったら努力したい、協力したい、そして、それがアメリカ合衆国民には可能なことである(まさしく”Yes, we can.”である)と思わせる”力”をこの演説は持っている。

そして、アメリカ合衆国という国は、オバマ氏のもとで世界に対してリーダーシップを発揮し続けるだろうと思う。

生声CD付き [対訳] オバマ演説集
生声CD付き [対訳] オバマ演説集CNN English Express編

おすすめ平均
stars内容が簡潔していて聞きやすい
stars繰り返しのリズム感の心地よさはゴスペルだ!
stars英語学習教材を逸脱したものがある。
stars完璧なスピーチ
stars「今年の人」だし、内容も話題性も十分な教材です

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ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年12月 9日 22:50
  • Book

”ユリイカ”といえば、哲学・現代思想の分野で有名な青土社の月刊誌だが、今度”ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク”が出るらしい。
まぁ、”ユリイカ”は同じ青土社の”現代思想”と比べると、取り上げる話題が幅広いのでまぁ出てもおかしくはないかなという気もする。
とりあえず、近所の図書館で閲覧できるから見てこようかな。


【味覚人飛行物体】小泉武夫氏の本【発酵仮面】

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年12月 2日 23:17
  • Book

特に意味はないけれど、2chのスレタイ風にしてみた。

さて、小泉武夫氏といえば、東京農業大学教授であり、恐ろしい数の本を出している著者でもあり、なんでも食べてしまう奇特な人でもあるのだが、そんな氏の本を初めて最初から最後まで読んだ。
本のタイトルは「ニッポン快食紀行」。要するに日本中のおいしい食べ物や食べ物屋さんを紹介している本なのだが、そこは小泉氏、タダでは済まない面白い本だった。
なにせ、美味しいものを見れば、「涎の失禁状態」となり、食べればすぐに「美味い!美味い!美味い!」と連発し、酒を「コピリンコ」と飲み、カニを見ては「ムサボリビッチ・カニスキー」に変身し、とにかくまぁ表現が面白い。
(実際にTV出演した氏を見たこともあるが、その表現にたがわない発言とちょっと下品な食べ方が何ともコミカルであった)
それだけではなく、本業の醸造学以外にもいろいろと博学なところがさりげなく盛り込まれていて、小泉氏の懐の深さを思い知ることとなった。
また旅行に出たときにちょこっとこの本の中身を思い出して、その地の美味い食べ物を食すにもいいだろう。

小泉氏の著作は90冊近くあるらしいので買え!とは言わないが、図書館等で見つけたら一度は読んでみていただきたい、そんな本である。

ニッポン快食紀行―美味いはスゴい! (小学館文庫)
ニッポン快食紀行―美味いはスゴい! (小学館文庫)小泉 武夫


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元素周期 萌えて覚える化学の基本

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年11月 6日 23:00
  • Book

一時期”萌える英単語”をはじめとして、萌える~本が流行ったが、つい最近”元素周期 萌えて覚える化学の基本”という本が出たらしい。
各元素がそれぞれ美少女キャラクター化されているそうだ。どのように元素をキャラクタライズするのかあんまり想像がつかないけど、なんとなく楽しそう。
でも、この本の案内を見てみると原子量、融点・沸点、密度、原子価、存在度、同位体の基本データ、さらに電子配列図+αまでついてくるとのことなので、意外に中身はしっかりしていそうな気がする。
電子配列図なんて言われると、大学時代の有機化学の講義を思い出してしまう。

今週末に本屋で立ち読みしてこよう。

それはそうと、皆さん元素周期律表どうやって覚えました?僕の場合Caまでの20個のみ覚えたので”水兵リーベ僕の船名前あるシップスクラークか”でした。周期表の覚え方 ほかを見ると、多数派に属するようです。あと、”ふっくらブラジャー愛の後”とか(ハロゲンの覚え方、これまた結構多数派みたい)。

元素周期 萌えて覚える化学の基本
元素周期 萌えて覚える化学の基本スタジオハードデラックス 満田 深雪

おすすめ平均
starsググッ

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村上春樹さんノーベル賞!?

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年10月 4日 00:01
  • 2008 | Book

電車の中で、たまたま向いになった人が夕刊フジを読んでいて、ちらっと目に入った記事のタイトルが村上春樹ノーベル賞!?とかいうものだった。まぁあんまりニュースソースとしては信頼していないのだが、家に帰って夕刊フジのサイトを見たら記事が出てた。”3度目の正直!?村上春樹ノーベル文学賞、高まる期待”。
要するに、過去の別の賞の受賞歴からブックメーカーが上位にランクしているということだった。おまけに”今年がアジア枠なら”とか書いてあって、なかなか政治的な駆け引きもある模様。
個人的に非常に好きな作家なので、受賞したらうれしいなぁ、と思うけど、村上春樹さん自体は賞には興味がないらしい。この辺もなんか好き。

電脳あざらしの泳ぎ みたいな

第3回日本ケータイ小説大賞の大賞が発表され、kikiさんの「あたし彼女」がトリプル受賞で大絶賛されているらしい。ちらっと見てみたけど、時間がある時に改めて読んでみようかと思っている。
以前といってももう2年ぐらい前だが、もともとケータイ小説で本として出版された、「Deep Love―アユの物語 完全版」を読んだが、なかなか面白かった。(タイトルを失念して検索してたらAmazonのレビューではひどく酷評されていたが・・・)

で、なんでブログのタイトルが”電脳あざらしの泳ぎ みたいな”かというと、”あたしブログ~あなたのブログを2008年最高のケータイ小説形式に変換~”というサイトで、ブログをケータイ小説風に変換してくれるのである。

さっそくやってみると、こんな感じ。
”電脳あざらしの泳ぎ みたいな”
何気に変換用のphpのファイル名がsweets.phpなのが遊び心が垣間見えて楽しい。

Deep Love―アユの物語 完全版
Deep Love―アユの物語 完全版Yoshi

おすすめ平均
stars優しい子・素直な子ほどぶっ壊れるの王道作品。
starsそのとおり!!
stars最高だ!マジ感動した!
stars便所紙にもなりゃしねぇ
stars設定から間違っている。

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4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年9月24日 00:23
  • Book | Movie

久々に図書館に行ってきました。
収穫は「200本のたばこ」DVDがあったこと。前から観たかったんですけど、見逃してました。ベン・アフレックとクリスティーナ・リッチが出演しています。観るのが楽しみ。
あとは、村上春樹さんの「カンガルー日和」。この本は短編集ですが、その中にすごく僕にとって印象的な短編が入ってるので久々に借りてきました。その短編の題名は”4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて”です。

「カンガルー日和」を久々に読み返して、結構いろんな短編のストーリーを忘れているのに、この”4月のある晴れた朝に・・・”は、やっぱり僕にとって新鮮で、瑞々しく、”やっぱりこの頃の村上春樹が好きなんだよな~”と思うのでした。

#最近の「アフターダーク」とかはどうも違和感があって・・・。「ノルウェーの森」の後のねじまき鳥あたりから、なんとなくしっくりこないんですよねー。

200本のたばこ
200本のたばこベン・アフレック, クリスティーナ・リッチ, ケイシー・アフレック, コートニー・ラブ, リサ・ブラモン・ガルシア

おすすめ平均
starsPeople protect themselves, emotionally relying on cigarettes.

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カンガルー日和 (講談社文庫)
カンガルー日和 (講談社文庫)村上 春樹

おすすめ平均
stars図書館奇譚だけ読んでもいい
starsヒマつぶしにぴったり
stars大人になっても判らない事は、たくさんある。
stars人生のUターン
stars空気を楽しむものです

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本「数学ガール フェルマーの最終定理」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年9月20日 02:13
  • Book

前に「数学ガール」を紹介したが、その続編で「数学ガール フェルマーの最終定理」が図書館に入荷したので早速借りてきた。

登場人物は「数学ガール」ででてきた”僕”とミルカさん(高校のクラスメート)とテトラちゃん(高校の後輩)に加えてユーリちゃん(いとこの中学生)が登場する。

基本的に話の流れは「数学ガール」と同様で高校の数学の先生から出された”カード”に書いてある問題を解いたり、それに聡明なミルカさんが別解を提示したりして、だんだん数学の森を探検していく。

さすがに、本書は最終地点が”フェルマーの最終定理”なだけあって、前著「数学ガール」と比べると若干、話の筋によどみがある気がするが、それでも、群・環・体の定義や”アーベル群”などがわかりやすく説明されているし、”フェルマーの最終定理”の証明について概論ではあるが、感じが掴めるように書かれているのはやはり結城浩氏ならではである。
また、本全体がすべて数学の話ではなく、ちょっとした”僕”と彼女達のヒトコマが描かれているのも、なんとなく読んでいて楽しい。
(そんな彼女達に萌える方もいるようだ、僕も萌えた)

というわけで、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」(この本はほとんど数式が出てこないが、フェルマーの最終定理の歴史的背景や解決に至る様子がドラマチックに描かれている良書)と「フェルマーの大定理ー整数論の源流」(こちらも歴史的背景を触れているが、数式がばしばしでてくる)の間をつなぐ懸け橋(まるで谷山・志村の定理のよう?)的位置づけになるだろうか。

「数学ガール」と併せて本書も続けて読むと、数学の美しさや楽しさを味わえること間違いなしですよ。

数学ガール/フェルマーの最終定理
数学ガール/フェルマーの最終定理結城 浩

おすすめ平均
stars少女たちの存在は本質的でない?
stars安易ではない、誠実な作品。良書。
stars「数楽(すうがく)」に萌え、3人の女子(ミルカ、テトラ、ユーリ)に萌える
stars数学にも女の子にも萌える

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本「オーケンののほほんと熱い国へ行く」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年9月20日 01:20
  • Book

オーケンこと大槻ケンヂは、ロックバンドでの活躍(”筋肉少女帯”、”特撮”など)が有名だが、何気に文筆業でも才能を発揮している。(「ぐるぐる使い」など)
そんなオーケンのインド・タイの旅行記が本書「オーケンののほほんと熱い国へ行く」である。

オーケンはインド・タイの2カ国について記しているが、やはりどっちがおもしろいかというとインドである。

良く聞く話ではあるが、インドに旅行した人は2種類に分かれるという。インドを熱烈に好きになってしまう人と、インドをたまらず嫌悪してしまう人である。オーケンはそのスタンスについては明確にはしていないが、少なくとも嫌いではないようである。
(どーでもいいが、大学時代の友人はインドで空港に降り立ち、外に出たとたんに嘔吐したと言っていた、何か悪い水でも飲んだのだろうか・・・)
ともあれ、実は、僕がいま一番行ってみたい国がインドである。何冊かインドに関する本を読んだが、インドにはいままでの常識といったものを覆されるような”何か”があるようだからだ。
例えば、オーケンはインドの乞食を見て本書でこう書いている、

どうやらボクの持っていた常識や道徳なんていうのは、海ひとつ越えたらもう少しも通用しないものだったようだ。真理はひとつなんかじゃないのだ。

と。
これはあくまで一例だが、ある種の強烈な感慨(?)は、なんとなくインドへ行かないと味わえないのではと思ってしまうのである。もちろん、インド以外にも強烈な国はあると思うが、とりあえずインドは例えばアフリカ諸国へ行くよりは、手軽に行けるという敷居の低さの割に、印象が強烈というある意味”コストパフォーマンス”が良さそうと思うのだ。

さて、冒頭に書いたように、オーケンはやはり文筆の才能があると思う。インドでもタイでも”のほほん”というスタンスから、ここまで面白くかつ興味深い旅行記が書けるのだから。

というわけで、インド・タイに興味のある方、オーケンの本を読んでみたいという方にはオススメですよ。

オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫)
オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫)大槻 ケンヂ

おすすめ平均
starsオーケン独特の文体は本書でも健在
stars暑さに馴染む
stars熱い国に行きたくなったよ
starsオーケンの旅本シリーズ
starsすっパダカ

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本「朽ちていった命-被曝治療83日間の記録-」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年9月11日 00:48
  • Book

 本書は、東海村JOCで起きた臨界事故によって大量の放射線に被曝した故大内久氏の治療の記録である。
 たまたま、図書館で見つけてチラ見して興味深そうだったので借りてきたのだが、読み始めて臨界事故による放射線被曝の圧倒的なすざまじさ、専門医療スタッフのあくなき努力、そしてこれらを丁寧に取材し、一冊の本にしたNHK取材班のすごさに、ひと夜で読み終えてしまった。

 そもそも、この臨界事故は、高速実験炉「常陽」に使うためのウラン燃料を、本来行ってはいけない方法で加工していたためにウラン燃料が臨界(核分裂が連続的に起こる状態)に達してしまったために起こったものである。このためにエネルギーの高い中性子線が大内氏、同僚の篠原氏を襲った。

 この本に書かれている、大内氏の闘病の様子、例を見ない大量被曝に対応を迫られた専門医療チームの懸命な治療・苦悩はまさに壮絶である。放射線によってずたずたになった染色体の写真、どす黒く変色した皮膚の写真は何とも痛ましい。
 そして、放射線に弱い血液や皮膚、粘膜(これらの組織は特に細胞分裂がさかんなため放射線によって細胞分裂ができなくなると影響が大きい)が機能を失っていく。これらに対処するために、あらゆる手段が講じられる。絶え間ない薬物投与、造血幹細胞移植、皮膚移植などなど。
 詳細はとても書ききれないのでぜひ本書を読んでいただきたいと思う。

 いま、日本は電力の多くを原子力に頼っているが、”いざ”という時の体制が欠けていることを専門医療チームは人命軽視だと強く指摘している。
 大内氏、篠原氏の死は、原子力行政に届いたのだろうか。私たちはこの事故からどれだけのことを学べたのだろうか。臨界事故から9年ほどたつが、これまでもこれからも常に問いかけ続けなければならない問題だろう。

 ちなみに、この臨界事故で核分裂を起こしたウランの量は1/1000グラムであるという。

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)NHK「東海村臨界事故」取材班

おすすめ平均
stars放射能の本当の恐ろしさ
stars真実がここに
stars重い
stars最良のドキュメンタリー
stars医学の限界

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本「数学ガール」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年9月 4日 22:40
  • Book

なんだかんだ2週間に1回は図書館に行ってぷらぷらと面白そうな本を探してみるのが習慣となっているが、いつも必ず寄るのが理数関連と哲学。
しかし、この「数学ガール」は前々から借りたいなと思っていた本だったので、ネットで予約して借りてきた。
著者の結城浩さんはプログラミング関連の本を多数書かれていることでも有名。うちにも結城さんのJava本が何冊かあり。

さて、この「数学ガール」は”僕”を主人公として、高校生のクラスメイト”ミルカさん”、1年後輩の”テトラちゃん”が紡ぐ数学の物語。レベル的にも高校生以上であれば楽しく読める。
各章でいろんなテーマを取り扱っていて、例えば、微積分だったり、テイラー展開だったりさまざま。でも、不思議と最初から読み進めていくうちに、数学の森を分け入るように入っていく一本道(時々一回りする道だったりするけど)のようになっているのが、なんとも、構成の巧みを感じて唸らされる。

肩ひじ張らずに、物語を読み進めるように、数学を楽しめる本として素晴らしいと思う。オススメ
もちろん、紙とペンを片手に、文中の”僕”や彼女達のように、手を動かして読み進めていくのもあり。(むしろこの方がいいんだろうなぁ・・・、僕みたいななまけものはダメですね)

著者のWEBサイトに、書籍『数学ガール』、特設コーナー(!?)がありますので興味のある方はそちらも。

数学ガール
数学ガール結城 浩

おすすめ平均
stars本書の主人公が数学を学ぶ心構えは実にイイッ!
starswのワルツ
stars読者の努力をまちたいと思う
stars数学を勉強したくなる一冊
stars紙とペンを用意して

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続編もでてます。テーマはあの”フェルマーの最終定理”!

数学ガール/フェルマーの最終定理
数学ガール/フェルマーの最終定理結城 浩

おすすめ平均
stars少女たちの存在は本質的でない?
stars安易ではない、誠実な作品。良書。
stars「数楽(すうがく)」に萌え、3人の女子(ミルカ、テトラ、ユーリ)に萌える
stars数学にも女の子にも萌える

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Queenのギタリスト、ブライアン・メイの博士論文が本に

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年8月 5日 07:37
  • 2008 | Book | Music

スラッシュドットの記事によると、

Queenのギタリスト、ブライアン・メイ氏は昨年天体物理学の博士号を取得しましたが、彼の博士論文が本として出版されることとなりました(本家記事より)。「A Survey of Radial Velocities in the Zodiacal Dust Cloud(黄道塵の中の視線速度に関する調査)」という題名で、Amazonで$71.96で販売されています。メイ氏は以前にも「Bang! The Complete History of the Universe(BANG! 宇宙の起源と進化の不思議 )」を共著し、また今年4月からはリバプール・ジョン・ムアーズ大学の名誉学長も務めており、学術界でのキャリアも着々と積んでいっているようです。

とのこと。ブライアン・メイってQueenが本格的に指導する前は大学院に行って中学校で教えてたりしたんですよね。

僕もお金と時間があれば、大学院行きたいなぁ・・・。

A Survey of Radial Velocities in the Zodiacal Dust Cloud
A Survey of Radial Velocities in the Zodiacal Dust CloudBrian May


See details at Amazon
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”ポアンカレ予想を解いた数学者”

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年7月18日 01:03
  • Book

ポアンカレ予想(Poincaré conjecture)とは「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3同相である」という予想(Wikipediaより引用)であるが、何が言いたいかというと、NHKの放送(NHKスペシャル 2007年10月22日放送分 『100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~』)でも触れられていたように、

数学的に厳密ではないが、たとえて言えば、宇宙の中の任意の一点から長いロープを結んだロケットが宇宙を一周して戻ってきて、ロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できた場合、宇宙の形は概ね球体(=ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのか、という問題である。

少なくとも僕の理解した範囲では、これがグレゴリー・ペレルマンによって証明されることにより、ポアンカレ予想が解かれ数学の範疇を越えて宇宙の構造についても理解が深まった(宇宙はドーナツの穴のような形状がない球体である)と思う。
この意味で、捉えると、

ペレルマンの解説を聞いた数学者達は、「まず、ポアンカレ予想を解かれた事に落胆し、それがトポロジーではなく微分幾何学を使って解かれた事に落胆し、そして、その解の解説が全く理解できない事に落胆した」

という反応にもつながるものと思う。

さて、このような深遠な問題でかつ代数学や超数学、幾何学、とは異なるトポロジー(代数幾何学)についての本なので、正直難解である。おそらく大学で学ぶようなトポロジーについて理解していないと、本当の意味で読解できないのではないかと思う(著者は数学の専門家である)。
ただし、この本はポアンカレ予想の解決にまっしぐらに進む本ではなく、数学の歴史を含んでいるし、本の最初の方で大体のトポロジーのイメージをつかめるように書かれている。

即、買い!とは言わないが、数学の面白さをたとえ表面だけでもなぞれる本という意味ではなかなかいい本ではないかと思う。

ポアンカレ予想を解いた数学者
ポアンカレ予想を解いた数学者糸川 洋

おすすめ平均
stars難しすぎます...
starsこれもまた名著
starsポアンカレ予想の解決までの流れがよく分かる
stars次元を一つ落とせば簡単に分かるのだが・・・
stars無神経な日本語タイトルが残念

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久々に笑った

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年7月 4日 02:37
  • Book

といっても、まぁ普段からいろいろ面白いことはあるわけだが、池田信夫blogに以下の記述があって笑った。

ロンボルグの本の邦訳が出る。あいかわらず邦題が(おそらく訳文も)下品だが、それを我慢して読めば、現在の温暖化騒動のバカさ加減がよくわかるだろう。

この本の訳者は山形浩生である。翻訳者としての優れた才能もさることながら、雑多な雑誌に掲載されるエッセイなどなどでの”毒舌”でも有名である。(特にSIGHT誌、CUT誌での連載は非常に痛快だった)
氏の経歴はwikipediaなどでたどることができるが、いまだにこれだけの才能と毒舌を手に入れたのかわからない。月並みではあるが人知れず努力をしたのであろう、たぶん・・・。

ともあれ、山形氏の能力には恐れ入るばかりである。

ちなみに山形氏のサイトはコチラ。一度は見るべし。(好き嫌いがはっきり分かれると思うけどね)

本「冷蔵庫のうえの人生」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年6月19日 00:11
  • Book

「冷蔵庫のうえの人生」という本を読んだ。
とても多忙な産婦人科医師の母と15歳の娘との物語である。母が非常に忙しいため、二人は冷蔵庫にマグネットでメモを貼り付けて、時には買い物リスト、時にはお小遣いの請求、時にはお互いの不満をぶつけ合ったりしている。
しかし、ある出来事を境にそのメモの内容が大きく変わっていくこととなる・・・。

この小説は、全編が母娘の冷蔵庫に貼り付けたメモ”のみ”から構成されている。メモ以外の描写は皆無である。従って読む側としては、”メモの行間”ともいうべきもの、メモとメモの間に二人やほかの人物との間に何があったか想像力を働かせて読むことになる。たぶん、読む人によって補完される”メモの行間”は異なるだろう。

ただ、全編を通じて母娘間の信頼や愛情、美しいものを美しいといえる瑞々しい感性が通底として流れているし、なんともいえない情景が目に映るような感じさえ覚えた。

異色の小説ではあるが、オススメの一冊。

冷蔵庫のうえの人生
冷蔵庫のうえの人生八木 明子

おすすめ平均
starsうーん、、、
stars個性的な手法だけども・・・。
stars想像力と思いやりが必要な小説
stars本を読んで涙を流したのっていつ以来だろう。。。
stars評価は分かれます

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”村上ラヂオ”

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年4月23日 22:21
  • Book

図書館で村上春樹さんのエッセイ集”村上ラヂオ”を見つけたので借りてきた。あっという間に読んでしまった。
村上春樹さんのエッセイ集はとにかくまったく肩がこらずにさくさくっと読めるのがなんとも気分が良い。また、村上春樹さんの日常の些細な事に存在意義だったり、制度(レジーム)だったりを見つけてそれと戯れる文章も好きだ。
村上春樹さんの小説の方は、”ノルウェイの森”や”ねじまき鳥クロニクル”あたりから方向性が変わってあんまり読んでいないけれど・・・。

村上ラヂオ (新潮文庫)
村上ラヂオ (新潮文庫)村上 春樹 大橋 歩

おすすめ平均
stars真っ白な嘘も満載
starsゆるい風を感じる。
stars疲れないBGM
starsいつでもどこでも
stars気付かなかった日常の小さなドラマがいっぱいです。

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図書館の誘惑

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年3月13日 21:19
  • 2008 | Book

図書館に行くといつも困るのが、読むべき本とそうでない本の取捨選択だ。なにせ図書館にはえらい数の蔵書があるので、ちょっとした好奇心だけで本を選んでいくと、とてもじゃないが積ん読になってしまって読み切れない。
本だけならまだしも、CD、DVDまであるとなると今度はそれを聴いたり観るのに時間が必要だ(最近は全く借りないが実はVHSビデオまである、そういえばLDもあった)。これまた取捨選択がいるのだが、幸いにしてDVDはそれほど品揃えが良くないので、ほとんど悩むことはない。

というわけで、最近は事前に書評等で目星をつけて蔵書のインターネット検索をかけて、万全の体勢で図書館に突撃するわけだが・・・、結局誘惑に負けて余計な本を借りてくることも多い。

このようにして、図書館の誘惑にはいつも悩まされている。そう、いつも。

「生き抜くための数学入門」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年3月 7日 01:11
  • Book

さて、書評に入る前に問題です。

1)「円周率」の定義を「円周率とは・・・です」という形で答えてください。
2)円周率が3より大きく4より小さい理由を説明してください。

どれだけの方がこの二つとも正答できるでしょうか。本書によると1割ぐらいだそうです。(私はどちらも答えられませんでした)
でも、この答は小学生・中学生が使う教科書の中にきっちりと書いてあるのです。

この本は、「なんで数学を学ばなければいけないんだろう」と思う中・高生向けに書かれた本(だと思います)が、私みたいな大人が読んでも目から鱗が落ちる数学の楽しさ・不思議さにあふれています。
あっという間に読んでしまえる手軽さと、最後の方でテイラー展開やら、著者がひたすら突っ走ってゲーデルの不完全性定理まで盛り込むという贅沢さという両極端な点もまぁ愛嬌でしょう。
手軽に数学になじめるという点では、最後の何ページかを除いてなかなか良くできた本だと思います。
著者の意外な経歴にも驚きましたが・・・。

生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ 23)
生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ 23)新井 紀子

理論社 2007-02
売り上げランキング : 31953

おすすめ平均 star
star活用能力とはこれのことでは?
star論理的思考の必要性からのアプローチ
star何故「生き抜くための数学入門」なのか。

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「熱烈!沖縄ガイド」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年3月 3日 20:22
  • Book

なんだかんだで一週間ぶりの更新となってしまった。いつの間にか3月になってるし、花粉は飛び始めてるし・・・。

さて、今日取り上げる本は「熱烈!沖縄ガイド」。現代の奇病「おきなわ病」にかかってしまった著者(経済学の教授にして熱烈な沖縄フリーク)の書いた本である。
この本は内容としては2部に分かれていて、前半が沖縄観光ガイド、後半が沖縄移住ガイドとなっている。が、しかし、おきなわ病患者が書いた本だけあって、観光ガイドとはいえ、”なんちゃらリゾート”とかいうのは全くと言っていいほど出てこない。あくまで地元密着のガイドである。著者も書いているように、”なんちゃらリゾート”のガイドブックを期待しているのなら迷わずるるぶなどを買うのがベストである。

本題に戻って、この本だが、非常におもしろかった。観光ガイドとして、路地だったり路地裏だったりはたまた市場だったり、などが詳細に描かれているし、泡盛等々のガイド、本土と違う沖縄経済の仕組みも書かれている。また、”てーげー”(適当な、とかいい加減というような意味)で、”ウチナータイム”(沖縄の時間感覚)に生きる沖縄の人々の生活のリアルな脈動感がひしひしと伝わってくる。
また、移住ガイドとしても、保証協会など本当に移住したい(これが「おきなわ病」治癒の唯一の方法である)人にはとても役立つだろうと思う。

とにかく、この本を読んでぜひ沖縄に行ってみたいと思った。

次の「おきなわ病」罹病者になるのは私かもしれない。

熱烈!沖縄ガイド
熱烈!沖縄ガイド篠原 章


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「もう一度学びたい聖書」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年2月15日 00:39
  • Book

史上最大のベストセラーと呼ばれる聖書ですが、意外にその中身は知られていない(or かつて学んだけど忘れちゃった)のではないでしょうか。
この本は聖書(旧約聖書、新約聖書)をたくさんのイラストや、聖書にまつわるコラム、参考図書や参考になる映画などの紹介を含めて、わかりやすく説明している本です。いままで何冊か聖書の本を読みましたが、この本は包括的でわかりやすく秀逸だと思います。また、これから聖書を読まれる方の道案内としても使えると思います。

さて、この聖書。取り上げ方は異なるものの、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖典とされています。
聖書を理解することで、上記3宗教をはじめとした宗教一般について理解を深めることは、世界の宗教をめぐる情勢、ひいては世界情勢を判断する上でプラスになることは間違いありません。
一般常識とまで言ったら言い過ぎでしょうが、聖書についてある程度の事柄を押さえておくことは、人の交流が盛んになった現代において、必要なことだと思います。

もう一度学びたい聖書
もう一度学びたい聖書大島 力

西東社 2006-03
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KY式日本語

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年2月 6日 21:45
  • Book

「KY式日本語~ローマ字略語がなぜ流行るのか」という本が明日発売になります。書評を見ていると、単純にKYなどを説明するだけではなく、なぜこういうKY式日本語が日本で使われるようになったのか、単なる流行ではなく、言語感覚やその背景も記述された本のようです。
結構おもしろそうです。たぶん図書館にすぐ来ると思うので予約するかな。

#しかし、ITが”アイス食べたい”か・・・。しんみり。

KY式日本語―ローマ字略語がなぜ流行るのかKY式日本語―ローマ字略語がなぜ流行るのか
北原 保雄(編著) 「もっと明鏡」委員会(編集)

大修館書店 2008-02-07
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「フェルマーの最終定理」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年2月 1日 20:06
  • Book

この本は、その名のとおりフェルマーの最終定理がどのようにして解かれたかを、数学史とともに描く本である。
フェルマーの最終定理は多くの方がその名前は聞いたことがあると思う。ピタゴラスの定理の拡張版みたいなもので、フェルマーが”3以上の自然数nにおいてxn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組み合わせがない”とした定理のことである。なお、nが2の場合がピタゴラスの定理となる。

さて、この本は、ピタゴラスの作った教団から話が始まる。紀元前6世紀のころのことである。それから、数学史を紐解く形で、それぞれの時代の数学者の数学における貢献や、時にはある数学者を襲った運命などもつづりながら、数学の発展が描かれる。
そして、この本が面白くなるのは、日本人、谷山豊と志村五郎が登場してからである。この二人は、戦争のため遅れていた日本の数学界の中で、独自に研究をし、”谷山=志村予想”を発表する。この予想は、非常に強力なものであり、”もし谷山=志村予想が成り立つと仮定すると~が証明される”といった論文を数多く生み出したが、その証明は非常に困難とされていた。そして、ある数学者がついに”谷山=志村予想が証明されれば、フェルマーの最終定理が証明される”という発見をする。
ここで、アンドリュー・ワイルズが登場する。彼こそ、フェルマーの最終定理を証明した人である。そして、いかにワイルズがフェルマーの最終定理を解いたかがその苦難とともに描かれる。

この本は、いろいろ素晴らしい点があって、数学史を概略できることや、ワイルズがフェルマーの最終定理を証明するまでの推理小説のようなワクワク感が味わえることである。そして、僕のような数学が苦手な人にとってうれしいことに数式が一切出てこない(参考としていくつか簡単な数式の証明が本文の後についているが、読み飛ばしたところでなんら本書の理解を妨げない)。にもかかわらず、フェルマーの最終定理を解く困難さや数論の美しさを感じることができる。また、訳者があとがきでも述べているが、中世の女性数学者や、日本人など、その時々のマイノリティーであった人々も等しく取り上げている点である。

数学が嫌いな方は数学史+推理小説として、数学が好きな方はより高度な数学書を読む上での1ステップとして読んでみてはいかがだろうか。なにせ文庫版ででているので、これだけの良書にしては安い買い物である。

ともあれ、この本の面白さをうまく伝えられられない自分の日本語力にガッカリである。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)サイモン シン Simon Singh 青木 薫

新潮社 2006-05
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おすすめ平均 star
star学生にこそ読んで欲しい
starあら?涙が?
star数学史上最高のドキュメント

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「Tira mi su ~だから私はがんばれる~」

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年1月29日 00:22
  • Book

最近、フィギュアスケートのいろんな本を読んでいるのだが、最初に読んだのがこの本。ぱらっと見た時に軽い気持ちで読めそうだったから。案の定数時間で読み終えてしまった。

この本は、トリノオリンピックの約一年前に開設された荒川静香さんの公式HPにアップされた荒川さんの日記と、寄せられたメッセージ、そしてそれと別個に書かれた荒川さんの文章をまとめた本である。
その中には、トリノオリンピックまでの道のり(選考課程やその時々の気分)やメダル獲得の時、そしてアマチュア競技引退のこと、今だから書けるエピソードというのがちりばめられていて、やはり金メダルをとることというのは大変なものなのだなぁ、と思う。しかし、文章の端はしに素顔の荒川さんを感じることができて、なかなか貴重な本である。とはいえ、ボリュームは大したことがないので肩ひじ張らずに読むのがいいと思う。

さて、本書のタイトルがなぜ「Tira mi su」なのか、というところだが、多くの方はお菓子の「Tira mi su」(ティラミス)を思い出されると思う。なぜ、荒川さんがこの本のタイトルに「Tira mi su」とつけたか。ぜひ、本書を最後まで読んでいただいてその答えを見つけてほしい。

Tira mi su―だから私はがんばれる!
Tira mi su―だから私はがんばれる!荒川 静香

角川書店 2006-09
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おすすめ平均 star
star辛口なレビューもありますが、
star少し物足りないです。
star私は楽しめました

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”90クンところがったあの頃”

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2008年1月17日 20:07
  • Book

タイトルだけではなんのこっちゃという感じではあるが、”90クンところがったあの頃”大槻ケンヂ著を読んだ。ちなみに、週刊アスキーに連載していた90年代を振り返るエッセーをまとめた本である。

以前から大槻ケンヂの本は面白いというのは聞いていたのだけれど、なんとなく手をつけずにいたが、たまたま図書館にあったので借りて読んでみた。
読んでみて、”久々にこんなに笑った”というくらい抱腹絶倒な本だった。著者いわく”アハハと笑えてサクサクと読めるエッセイ”とあるとおり、アッという間に笑い転げながら読み終わってしまった。
とにかく、のほほんとしたある意味脱力感と大槻ケンヂ独特の擬態語(例:井上貴子がゴンズヌバーと脱いだ)にしてやられた。

まぁ買うほどの本ではないかもしれないけれど、図書館等で発見した際にはぜひ一読をオススメしたい一冊である。

90くんところがったあの頃 (角川文庫)
90くんところがったあの頃 (角川文庫)大槻 ケンヂ

角川書店 2003-09
売り上げランキング : 254721

おすすめ平均 star
starリアルタイム
star再発見
star表紙と最後の方に出てくる鉄拳の絵も笑えます(笑)

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応援してます”ちくま学芸文庫”

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2007年9月 3日 01:27
  • Book

よくAmazonのオススメの本をチェックしているのだが・・・、最近のちくま学芸文庫には驚いた。
何に驚いたかというと、以前は文系の本がメインだった(と思う)のだが、最近理系の名著と呼ばれる本がばんばん文庫化されているようだ。(理系、文系というくくりが適切ではないことは承知の上で。あと、僕は最近あんまり大きな本屋にいってないので限られた知識しかないが・・・。)

最初に買った本は、
オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (ちくま学芸文庫)
吉田 武
4480086757

これは、オイラーの公式をこの本のみで中高生以上であれば独学で学べる本で、数学の基礎から積み重ね、最終的に恐ろしく数学的に美しいオイラーの公式を導き出す本である。

他にも、数学界の巨匠ヒルベルト(ヒルベルト・プログラムで有名)の
幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫)
D. ヒルベルト David Hilbert 中村 幸四郎
4480089535

とか

一般相対性理論 (ちくま学芸文庫)
P.A.M. ディラック Paul Adrien Maurice Dirac 江沢 洋
4480089500

などの(手には取って見ていないが)一般に名著と呼ばれる本が文庫化されている。
たとえば、アメリカでは名著がペーパーバックとして安価に購入できるようになっているが、日本でもそのような時代が来たことがすばらしい。
文庫であれば、通勤・通学の交通機関の中でも読みやすいと思うし、それにより名著を読む機会が増えることはこの国日本にとって素晴らしいことではないかと思う。

ちなみに、河出文庫や岩波文庫も名著を文庫化していて同じく応援している。

美女と野球

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2006年4月18日 00:16
  • Book

僕にとっては彗星のように現れたリリー・フランキー氏なんだけれども、この本”美女と野球”はクロスビート誌に掲載されたコラムを集めたものです。
で、たまたま図書館で見つけて借りたんですが、速攻マッハで読み終えてしまいました。そのくらい面白いし、リリー・フランキー氏のバックグラウンドが垣間見えてなかなか興味深いです。ビバ、図書館。
で、なかで”オカンがガンになった”というタイトルのコラムがあるのですが、その中で東京タワーに関するちょっとした逸話がでてきます。もしかして、このあたりが大ベストセラーとなっている”東京タワー”の原型なのかなと、ふと思ってみたりしたのでした。
(スイマセン、僕”東京タワー”1ページも読んでいませんが・・・。だって、図書館では予約がたくさんでいつになるかわからないんだもん)

で、本を読んだ感じでは、リリー・フランキー氏はどうも松沢呉一氏とかなり感性が近いのではないか・・・と思ったのでした。

しかし、どうも”リリー・フランキー≒エロいおぢさん”というイメージなんだよなぁ・・・。うーん。

美女と野球
美女と野球リリー・フランキー

河出書房新社 2005-10-05
売り上げランキング :

おすすめ平均 star
star当時の空気
starハズレなし。後悔なしの大傑作
star鶴ちゃん現象

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”眞鍋かをりのココだけの話”出版

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2005年8月18日 22:12
  • Book

いまやblogな人たちの間では知らない人はいないと思われるこのお方、眞鍋かをりさん、の”眞鍋かをりのココだけの話”が本になって出版されるそう。何気に毎日更新がないかチェックしているあざらしとしてはどんな本になるのか興味津々である、”電車男”のようにインターネットに転がっているものをまんま本にするのか、それとも何か手を加えるのか。

有名人のblogといえば、ケータイでauユーザーでWINを使っている人なら知らない人はいないと思われる本田朋子さんも、DUOGATEというケータイ(主にauユーザー向け)からもPCからもblogできるサービスに”本田朋子のToMorrow日記 by DUOBLOG”というblogをもっている。いずれ本になったりするのだろうか。auの可愛い絵文字で出版されたらちょっとカワイイと思う。

眞鍋かをりのココだけの話
4901873512眞鍋 かをり

インフォバーン 2005-08-27
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こんなのまで見つけてしまった・・・

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2005年1月25日 13:39
  • Book

すいません18禁ネタとです。


AmazonでmoetanIIとか見てたら、見つけてしまいました。”萌える四十八手 もえたい”
_| ̄|○


あんな体位やこんな体位を萌えるシチュエーションで一挙公開
優しい愛撫法からアクロバティックな愛の営みまで全部見せます四十八手!

だそうで。

ホントに18禁ですからね。

萌える四十八手 もえたい
ハッスル☆せきね HappyEnd 裸族 未完 邪夢 琥色 雄一

ソフトマジック 2004-11-30
売り上げランキング 250


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”萌え”系本一覧サイト

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2005年1月25日 13:22
  • Book

”萌え”系本一覧サイトを作っていらっしゃる方からトラックバックをいただきました。見事にまとまってます。というか、こんなにたくさん”萌え”本があったんですね。
”萌える株式投資”なんてのまであるんですね。しかもAmazonで”いい本だけど「萌え」が足りない”とか言われてるし(爆笑)

というわけで、興味のあるからはコチラをどうぞ。
本屋さん。できたらそこには置いて欲しくなかったぞ書籍特集 :http://nemoba.seesaa.net/log/test.html


萌える株式投資―一獲千金!超豊かなオタク生活
ミルミル

ベストセラーズ 2004-12
売り上げランキング 1,231

おすすめ平均 
いい本だけど「萌え」が足りない
失敗談はためになるなぁー
読みやすい株式入門書

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”るるぶ”も萌え系をだすとは・・・

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2005年1月18日 22:19
  • Book

./J(Slash Dot Japan)記事からのネタですが、JTBの”るるぶ”までもが、”もえるるぶ東京案内”として萌え系の本を出すそうです。
萌え系ブームまっさかりといったところでしょうか。
そこで、今度の萌え系は
”萌えるXP(エクストリームプログラミング)”なんてどうでしょう
。萌える要素として、”兄妹”にプラスして”双子”を追加します。
例えば、兄のつよし君(仮)が双子の妹のさくらたん(仮)とももこたん(仮)(ともにXP初心者)に、Javaを題材としてJUnitを用いたテスティングの手法、さくらたんとももこたんでのペアプログラミング共同所有Subversionあたりでどうでしょ)など”変化ヲ抱擁セヨ”で代表されるXPの手法をてほどきするわけです。もちろん使うIDEはEclipseで決定。
ね、どうでしょ!技術評論社さんとか。
・・・てなことを考えながら通勤電車に乗って帰ってきました。あざらしはおばかさん _| ̄|○

エクストリームプログラミング(eXtreme Programming = XP)については、手始めに以下のサイトを紹介しておきます。
オブジェクト倶楽部http://www.objectclub.jp/community/XP-jp/
日本XPユーザグループhttp://www.xpjug.org/


もえるるぶ東京案内
みさくらなんこつ 風上 旬

JTB 2005-02-22
売り上げランキング 322


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"萌える英単語もえたん"そして”moetan2”へ

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年12月11日 00:22
  • Book

Amazonの2004年和書Top5に”萌える英単語もえたん”がランクインしていました。そんなに売れたんですね。まだ、立ち読みもしていないですが、ちょっと覗いてみてみたい今日この頃です。
で、そろそろなのですが、”moetan2”が堂々(!?)発売予定となっています。今度は上下巻2冊ぐみ。特に興味を引くのが

今回は上下巻での出版とさせていただいております。また、全国から寄せられた例文はますますエキセントリックなものとなり、娯楽性においても一層の強化をはかっています。
この説明文。あざらしとしては、わりに”萌え”モノが好きな上に、なんかおもしろそうぢゃないですか。わくわく。
ちょっと買ってみちゃおうかな、と思っています。
#ちなみに”萌える英単語もえたん”は改訂版が出るとともに書名が”もえたん”に変更になるそうです。

##さらに、出版社は何気に三才ブックス。一時期月刊ラジオライフを毎月買っていました・・・。あぁなつかしや。

萌える英単語もえたん

おすすめ平均 
例文が楽しい!
新世紀の怪作
もえもえ
語学系出版社の人たちに読ませたい
誤った英語

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”電車男”のその後と秘密

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年12月 1日 23:44
  • Book

ちょっと書くのが遅れてしまったのだが、”電車男”(”電車男本人”ではなく”本”のほう)が"Train Man"としてロイターによって世界に向けて紹介された。(日本語訳:ITmedia
原文は、”Japan Internet Love-Story Bestseller with a Twist”と言う題名でロイターのサイトで読むことが出来る。
#原文を読んで顔文字を"emoticon"と呼ぶことを始めて知った。へーへー

さて、この文を書くにあたって電車男の時刻表で知ったのだが”電車男”では触れられていない、”大団円”のその後のストーリーがあるらしい(上記blog内ページ)。興味のある方は、このblogを参照されるといいと思う。
あざらしも、ゆっくり読ませていただこうと考えてます。

一応、Amazonへのリンク
電車男
中野 独人

新潮社
2004-10-22
売り上げランキング 32
おすすめ平均 

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エヴァンゲリオンの夢

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年11月 6日 21:15
  • Book

いまさらながら・・・エヴァンゲリオンです。なぜか、というと、たまたまちょっと時間があったので、NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOXを最初から最後まで見た・・・とそういうわけです。
で、以前にAmazonで買ってあった”エヴァンゲリオンの夢”を、これまた時間があったのでがんばって読みました。
というのも、著者の大瀧氏は本業は翻訳家で恐ろしいまでの博識をもって、エヴァンゲリオンをひたすら読解していくのです。あまたのエヴァンゲリオン解読本が世に出回りましたが、その中でも最高峰の1冊と思います。素晴らしい。特にエヴァンゲリオンには”三位一体”の関係が通底しているという洞察は、完全に”目からウロコ”でした。
ただ、博識であるがゆえか、キリスト教、天使、カバラー等のエヴァンゲリオンのバックグラウンドとなっている分野について若干敷居が高いようにも思えます。そこで、先に、エヴァンゲリオン研究序説を読んでおくと”エヴァンゲリオンの夢”を読み始める第一歩となるでしょう。
また、本書ではエヴァンゲリオンのビデオ版(TVオンエア版に少しディテイルが加わっている)は扱われていないため、本書の補足・反論として書かれた"エヴァンゲリオン解読―そして夢の続きを読めばほぼ完璧でしょう。

もう卒業した、という方も、もう一回エヴァの世界にハマっていただきたいなと思う今日この頃です。
ただし、エヴァンゲリオン全話を見るのもそうですが、”エヴァンゲリオンの夢”を読むのも時間がかかりますのでのんびりと。

エヴァンゲリオンの夢―使徒進化論の幻影
大滝 啓裕

東京創元社
2000-08
売り上げランキング 42,190

おすすめ平均 
この本を読んで、アニメおたくでもないのにDVD−BOX購入を決めた
残念な人
読み込みのテクストとして◎

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電車男映画化!?

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年10月29日 00:34
  • Book | Movie

eiga.comにありましたが、


今年の3月から5月にかけて、掲示板サイト2ちゃんねるで話題を呼んだ電車男のエピソードが本になって人気を集めているが、出版元の新潮社には映画化のオファーが殺到しているという。

だそうです。

Slashdot Japanでもちょっとしたトピックになっています。
ただ、個人的には2chのしかも毒板(独身男板)の毒々しい雰囲気を伝えるには映画では物足りないのかと。やはり、まとめサイトを熟読(?!)するのが、雰囲気を楽しむのにはいいかと思います。

どーでもいいですけど、”雰囲気”って”ふんいき”ぢゃないと変換できないんですよね。かつてかなり悩みました(苦笑)。

電車男
中野 独人

新潮社
2004-10-22
売り上げランキング 1

おすすめ平均 
純愛物語
板を紙にしただけで....
ネットコミュニティの持つ暖かさを見事に活写した金字塔的作品

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”電車男”出版

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年10月12日 07:29
  • Book

以前紹介した、電車男ですが、


「電車男」ストーリー公開後、出版のオファーを頂き、電車男氏に連絡をしました。
記帳所の意見を見た電車男・エルメスの2人から、人々にこれだけの勇気や変わるきっかけを与えられるのであれば、書籍にしたい、という希望を示されました。
その後、一部のスレ住人に意見を頂いた後、2ちゃんねる管理人 西村博之氏に連絡、書籍化が決まりました。

 とのことで、出版が決まったそうです。おめおめ。
 あえて、本で読まなくても、オンラインで読んだほうがかえって面白いかなぁと思いつつ、紹介しておきます。
#うちの近所の図書館に入荷してたら借りてみるかも(笑)

電車男
中野 独人



Amazonで詳しく見る4104715018

Good Luck

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年9月25日 22:45
  • Book

最近どこの本屋でもGood Luckが平積みされていますね。安いのでamazonでちゃちゃっと買っちゃえ・・・と言いたいところですが、ぐっとがまんして図書館にリクエストしています。読み次第書評をぜひ書きたいと考えています。

Good Luck
アレックス・ロビラ, フェルナンド・トリアス・デ・ペス, 田内 志文


おすすめ平均
これもテキストなのでしょうか。
自然と涙が、、、
思案中。

Amazonで詳しく見る4591081451

Genes 8(の謎!?)

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年8月17日 01:13
  • Book

Genes VIIを1ページも読まないうちにGenes 8が、しかも、ペーパーバックでAmazonででてます。
値段も安いですし、分子生物学系の学部生の方にはぜひオススメしたい1冊です。
#あざらしが学部生の時にはGenes Vでした。実験とこのGenes Vで分子遺伝学の奥深さを思い知った、そんな1冊です。精神と物質をみんなで読んで、酒とともに朝まで夢を語り明かした、そんな昔を思い出します。
特に院生を目指す方は洋書版で基礎を固めていただきたいなと。

#といいつつあざらしはIT系で生物と関係ない仕事してますが・・・。

続きを読む(Continue reading)

生田哲さん

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年8月14日 00:08
  • Book

生田哲さんという方がいる。
実はあざらしはパニック障害(Panic Disorder,略してPD)持ちである。幸いにしてココ2年ほどは発作を起こしていないので、あんまり病気とは思っていなかったりもする。
パニック障害になったときに脳と心をあやつる物質という本を読んで非常に参考になったのだが、そのときから生田さんはバリバリのアメリカの分子生物学系の大学教授というイメージしかなかった。
が、今日、本屋に行って愕然とした。生田哲著聖書のヒロインたちという新書が目に入ったからだ。同姓同名の別人かと思って著者紹介欄をみたら、同じ人だった。どうやら、大学教授は辞めて日本に帰ってきて著作業をされているらしい。
で、パラパラと立ち読みしてみたのだがなかなか面白そうだった。図書館にリクエストしてみるかな。

ところで、非常に質が高く人気のあるプログラム本などなどをだされている結城浩さんはクリスチャンですね。生田さんもそういうバックグラウンドのある方なんでしょうか。

ちなみに、あざらしはあえていうなら日本的多神教者です。お寺に行けば、神社にも行く。結婚式はキリスト教式でした。

年収300万円時代を生き抜く経済学

  • Posted by: 電脳あざらし
  • 2004年8月13日 23:54
  • Book

いまさらながら、年収300万円時代を生き抜く経済学を読んでみた。
さすがは経済アナリストである。前半部分でいまのデフレと、ここ数年で起こりうる経済事情の変化(年収300万円時代の到来)を、普通の人にわかりやすく説明してある。
ただ、この前半部分は別に読まなくてもいい。
この本の言いたいことは単純なことである。”必死こいてべらぼうに働いてへろへろになっても高収入なのが幸せ”、か、”のんびりてきとーに働いて、贅沢は出来ないが、のほほんと生きるのが幸せ”か。あなたはどっちの行き方を選ぶの?という問いである。
みなさんはどっちを選ぶのだろうか。あざらしは断然後者を選ぶ。沖縄にでも住んで、のんびりと農業でもしながら、大槻ケンヂ的な意味でいうところの”のほほん”と生きたい。もしくは村上春樹的な意味での”小確幸”な生活を送ってみたい。

なかなか良書だと思う、が、買って何度も読み返す本ではない。図書館ででも借りてきて読めばじゅーぶん。
#実際、あざらしは図書館で借りてきた。

続・年収300万円時代を生き抜く経済学も借りてあるので、のんびり読む予定。

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