- 2009年10月28日 02:32
- 2009
Discovery CHANNELのDVD"スペースシャトル 発射までの舞台裏"を観た。
2010年に運用が終わる予定のスペースシャトルだが、知らないことばかりで驚いた。
まず、発射時の重量が2000トン(Boeing 747で350トン前後ということを考えると如何に質量が大きいかわかる)。こんな物体が宇宙に行くために、固体燃料エンジンとオービター(スペースシャトル本体)の推力がとてつもない。そのために、エンジンから発生する衝撃波から機体を守るために発射時に11万トンもの水がエンジン直下に放出される。
そして、スペースシャトル自体に飛行を支援したり情報収集を行うために膨大な数のセンサーがつけられているのだが、その情報を地球に送るために、6つの情報をリレーするための衛星が存在するというのも初めて知った。
帰還時には過酷な大気圏再突入を経て、グライダーとして落ちてくるわけだが、その落下角が20度(一般の航空機で3度)だから、グライダーよりも落下物に近い(は言い過ぎか)。着陸時のシーンでは、本当にすごい角度で落ちてきて、滑走路手前でぐいっと機首上げをして降下角を低くして着陸していた。ちなみに、途中から手動操縦とのことだが、自動着陸もできるそうだ。
また、一旦ミッションから帰還したオービターは、当然外壁タイルやエンジンもろもろのチェックと交換・修理などをするわけだが、それでも90日で再びミッションに戻るというのだからすごい。まぁ、そうでもないと、これまでの120回近いミッションを行うことはできないわけだ。
そして、再発射のために発射台に着くときにはレーザーを使って1.6mmの誤差で設置されるという。
ざっと挙げただけでもこれだけあるので、もっと詳しい資料をあたるともっと知らない点が出てくるのだろう。
とにかく、初飛行が1977年でそれまでの開発過程や運用開始後の活躍(例えばハッブル宇宙望遠鏡の修復など)をみると、いかにアメリカが先見の眼をもっていたか、また、アイデアを実現するための技術力と資金をもっていたか、なかなか考えさせられるところではある。
また、似たような視点になってしまうが、このような良作のドキュメンタリーが製作されるということは非常に良いことだと思う。とかく「科学離れ」などと言われるが、普段からこのような番組に触れる(例えばアメリカではCATVが多いので、その気になれば1日中Discovery CHANNELを観れる。裏を返せば、くだらない番組を見続けることもできる)環境というのは大事なのではないだろうか。
ちなみに、このDVDのナレーターは俳優のゲイリー・シニーズである。なんとも渋いチョイスだ。
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